いつか犬と暮らしたいと考えている方も多いと思いますが、現実的な問題として考えなければいけないのが『犬と暮らす費用』ですよね。
サークルやトイレなどの初期費用の他にも、食費・ワクチン代・消耗品の費用など、年間で必要な費用は気になるところですよね。
結論から言うと、小型犬の場合、多く見積もって1年間で〝約15万円〟前後の生活費用がかかると考えていいでしょう。
本記事では、犬にかかる年間費用の内訳を詳しく紹介していきます。
- 犬を飼う前に1年にかかる費用を知りたい人
- 犬を飼う前にどのような生活費がかかるか知りたい人
- 年間の生活費を知って家族を説得したい人
目次
犬の年間費用【医療費】

法律で定められている狂犬病の予防接種をはじめ、犬の大きな病気を予防するために医療費がかかります。
その他にも病気や怪我をした時に医療費がかかるので、現在ではペット保険が広く普及しています。
予防接種やペット保険など、犬にかかる医療費の目安は以下の通り。
必要グッズ | 金額 | メモ |
狂犬病予防接種 | 約¥2,500~ | 毎年1回、地域や病院によって異なる |
混合ワクチン接種 | 約¥6,000~ | 種類によって異なる |
フィラリア抗原検査 | 約¥2,000~ | フィラリアが体内にいないか検査する |
ノミ・ダニ・フィラリア予防薬 | 約¥30,000~ | 月に1回=¥2,600、住んでいる地域によっては1年中与える |
健康診断 | 約¥10,000~ | 病院や検査項目で異なる |
ペット保険 | 約¥3,000~ | 保険会社・契約内容で異なる |
合計 | 約¥53,500~ |
狂犬病予防接種
法律で義務付けられている狂犬病予防接種は、1年に1回(4月~6月)必ず受けなければいけません。
登録した自治体で行われる集合接種か、掛かりつけの動物病院で接種することができます。
どちらもメリット・デメリットがあるので、犬の性格や体調などによって予防接種の場所を変えましょう。
料金は自治体や病院によって違うので確認してみましょう。
【⇓狂犬病予防接種を受ける場所とメリット・デメリットはコチラで紹介しています⇓】

混合ワクチン接種
死亡率が高い感染症を一度の注射で複数予防できるのが混合ワクチンです。
何種類の感染症を予防するかは、地域の環境や犬の生活環境によって異なってくるので、摂取する時期や種類など動物病院と相談しましょう。
フィラリア抗原検査
フィラリアは細長い寄生虫で、蚊を媒介して犬の心臓に寄生する虫です。
全身の血液循環や内臓にも深刻な障害を与え、進行すると心臓疾患を引き起こして死に至るケースが多いです。
予防薬を投与する前に、血液検査を行い身体にフィラリアがいないか調べるのが『フィラリア抗原検査』になります。
ノミ・ダニ・フィラリア予防薬の投与
ノミ・ダニ・蚊が発生する時期に予防薬の投与を開始して、蚊のシーズン終了後にプラス1ヶ月まで、月に1回投薬します。
住んでいる地域によっては1年を通して投薬しなければいけない場所もあります。
薬は、ノミ・ダニ・フィラリアを1粒で駆除・予防できる『ネクスガードスペクトラ』という予防薬がおススメです。
※動物病院でしか処方してもらえないので注意です。
健康診断
必ずではありませんが、年に1回健康診断を受けていると安心できますね。
検査内容は、身体検査・血液検査・検便・尿検査・レントゲン検査などで、これらをセットにした健診プランのある病院もあります。
金額は動物病院によって異なるので確認してみましょう。
ペット保険
予防接種などの他にも、病気や怪我をした場合は医療費がかかります。
大きなけがや病気にかかってしまった場合、飼い主への医療費負担が大きくなるので、ペット保険に入っておくと安心です。
保険会社によって支払う保険額や補償内容も様々で、医療費の5割~7割を負担してくれる内容が多い傾向にあります。
すでに病気にかかっていたり、愛犬の年齢が10歳を超えてくると加入できないことが多いので、まだペット保険に加入していない方は資料だけでも請求して検討してみてはいかがでしょうか?


犬の年間費用【食費】
普段与えるドッグフードの他に、トレーニング用のおやつや、特別な日に犬用ケーキなどを与える家庭もあるかと思います。
歯磨きガムやサプリメントなどを与えていたら、もう少し食費は増えると考えましょう。
必要グッズ | 金額 | メモ |
ドッグフード | 約¥36,000~ | 体重3㎏の犬=2.5㎏のフードで1ヶ月 |
おやつ | 約¥12,000~ | ご褒美用おやつ・トレーニング用おやつ |
合計 | 約¥48,000~ |
【⇓月々にかかる犬の食費はコチラの記事で詳しく紹介しています⇓】



犬の年間費用【衛生用品代】


小型犬だけでなく大型犬も室内で一緒に暮らす家庭が増えましたよね。
そのため、トイレ周りの犬用品も必需品となります。
室内だけでなく、散歩中にうんちをした場合はエチケット袋も必要になってきます。
必要グッズ | 金額 | メモ |
トイレシート | 約¥24,000~ | レギュラーサイズ=1日2~3枚計算 |
ウェットティッシュ | 約¥5,000~ | ペットが舐めても大丈夫なものが◎ |
ビニール袋 | 約¥1,200~ | 100均で購入可能 |
エチケット袋 | 約¥5,000~ | 防臭機能や香り付きのものが◎ |
合計 | 約¥35,200 |
犬の年間費用【消耗品代】
人間と同じようにシャンプーなどの消耗品はお金がかかります。
そこまでこだわりがなければ節約できる部分でもありますね。
必要グッズ | 金額 | メモ |
消耗品代 | 約¥5,000~ | おもちゃ・シャンプー・消臭剤など |
その他経費 | 約¥30,000~ | トリミング代(2か月に1回)など |
合計 | 約¥35,000 |
おもちゃ
古くなったりボロボロになったおもちゃは、誤飲や怪我の原因にもなるので、新しいものへ買い替えましょう。
少し値段が高くても、壊れにくいおもちゃを選んだ方がコストパフォーマンスは高いかもしれません。
【⇓丈夫で壊れにくい犬のおもちゃはコチラで紹介しています⇓】



シャンプー&リンス
人間のように毎日使用するわけではないので、そこまで消耗が激しいわけではありません。
また、薄めて使用することが多いので、小型犬なら年に1本使い切るくらいかと思います。
犬の皮膚や被毛に合ったシャンプーを使用しましょう。
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消臭剤
犬の独特なケモノ臭って、ソファやカーペットに染み付いてしまいます。
なので、消臭剤って意外と必要な商品です。
カーペットなどを除菌・消臭できるスプレーの他にも、犬の身体に吹き付けてグルーミングできるスプレーがあるといいですね。
【⇓部屋にこもった犬の臭いを消臭する方法はコチラで紹介しています⇓】



トリミング代
犬種によってはカットが必要になってくる犬もいます。
人間よりもカット代が高くついてしまうことも…
なので、我が家では爪切り以外のトリミング(肛門腺絞り・耳掃除・シャンプー・足裏カットなど)は自宅で行うようにしています。
節約以外にも愛犬とのコミュニケーションにもなるのでチャレンジしてみましょう。
【⇓犬の肛門腺絞りを素人が自宅で行う方法はコチラ⇓】



まとめ:年単位では医療費が欠かせない
項目 | 金額 |
医療費 | 約¥53,500~ |
食費 | 約¥48,000~ |
衛生用品代 | 約¥35,000~ |
消耗品代 | 約¥5,000~ |
その他経費 | 約¥30,000~ |
合計金額 | 約¥171,500~ |
小型犬の場合、節約しても年間で『約15万円』前後の生活費がかかっている計算になります。
特に医療費は、法律で義務づけられている予防接種もあるので、節約するのが難しい項目でもありますね。
万が一怪我や病気をしてしまった時に、飼い主の負担にならないようにするためにも、ペット保険の加入を検討しましょう。
年単位の支出を見直すと、『意外とお金使っているなぁ』と気付くこともあるでしょう。
この機会に一度、年間支出をシミュレーションしてみてはいかかでしょうか?
【⇓犬にかかる一生涯の費用はコチラで紹介しています⇓】


