愛犬のお尻から臭い液体が出てるんだけど、これってウンチなの?それとも病気?
このような悩みを解決していきます。
愛犬のお尻からウンチのような臭い液体が出ていると、「これって病気なの?」と不安になる飼い主さんもいるのではないでしょうか?
特に初めて犬を迎え入れた方は、心配になってしまいますよね?
本記事では、犬のお尻から出ている液体の正体と対処方法を紹介します。
- 初めて犬を迎え入れた飼い主
- 愛犬のお尻から出る臭い液体に悩んでる飼い主
- 『肛門腺絞り』を知らない飼い主
目次
犬のお尻から臭い液体が出る理由と対処方法

初めて犬を迎え入れた飼い主さんや、ペットショップで犬の肛門腺絞りについて説明を受けていない飼い主さんは、先ほど述べた分泌液の正体が何なのかわかりませんよね?
結論から言うと、犬のお尻から出る臭い液体の正体は『肛門腺に溜まった分泌液』の可能性が高いです。
ここでは、犬のお尻から分泌液が出る理由と対処方法を紹介します。
分泌液は全ての犬から出るものなので、いくら臭くても愛犬のことを嫌いにならないで下さいね。
犬のお尻から臭い液体が出る理由
犬の肛門の左右(時計でいうと4時と8時くらいの場所)には、『肛門腺』と呼ばれる臭腺が溜まる袋があって、その中に独特なニオイのする分泌液が入っています。
その分泌液は『肛門腺液』や『肛門嚢(のう)液』などと呼ばれています。
なので、犬のお尻から出る臭い液体は、肛門腺に溜まった分泌液がお尻から流れてきたという可能性が高いです。
そして、この犬のお尻から出る臭い液体『分泌液』は、自分以外の相手を識別したり、縄張りに臭いを着けて主張したりするときに利用されます。
- 自分の縄張りにニオイをつける
- ニオイで個体を識別する
- ニオイを嗅いで挨拶する
この分泌液が溜まってくると、お尻がむず痒くなって床にお尻を擦り付けたり、お尻を自分で舐めるような仕草を見せるようになります。
これらは分泌液が溜まったサインなので、飼い主が対処してあげなくてはいけません。
溜まった分泌液をそのままにしておくと大変なことになるんだよ。
大変なことってなに?
炎症をおこして化膿したり、肛門嚢が破裂することもあるんだ。
病気したくない!怖いよぉ~。
そうならないためにも対処方法を紹介するね。
犬のお尻から出る臭い液体への対処方法
肛門腺に溜まった分泌液は、炎症を起こす前に身体の外に出してあげなくてはいけません。
先ほども少し述べましたが、分泌液はウンチと一緒に出たり興奮した時に出たりするのですが、筋力が弱い小型犬や中型犬の中には自力で分泌液を出すことができない子がいます。
なので、飼い主さんが肛門を摘まんで、分泌液を絞り出してあげる必要があります。
これを『肛門腺絞り』といいます。
肛門腺絞りをして分泌液を外に押し出すことでイヤな臭いもなくなるというわけです。
分泌液の溜まり方には個体差があって、ウンチと一緒に出て全然溜まらない子もいれば、自力で出すことができずにすぐに溜まってしまう子もいます。
このように溜まりやすい犬とそうでない犬がいるので、2週間~1カ月に1回を目安に肛門腺絞りをする必要があります。
肛門腺絞りの方法は、肛門腺のある場所(4時と8時くらいの場所)を親指と人差し指で摘まんで、ギュッと押し出すだけです。
自宅で自分でもできますが、少しコツが必要なので、心配な人は動物病院やトリミングの時に一緒にやってもらうこともできます。
ぼくはパパさんにギューって絞ってもらわないと出ないんだ。
あたちはウンチと一緒にでるからあんまり溜まらないよ。
肛門腺絞りのやり方やタイミングなど、詳しくはコチラの記事を見て下さい
【⇓肛門腺絞りのやり方はコチラで詳しく解説しています⇓】

肛門腺絞りをしても臭いが消えない場合
もし、肛門腺絞りをしても肛門周りが臭いときは、他の病気を疑いましょう。
ニオイの他に《発熱・嘔吐・腫れ・食欲不振》などの症状がある場合は、細菌感染による『膣炎』や『子宮蓄膿症』などの可能性もあるので、速やかに動物病院で診察してもらった方がいいです。
また、お尻から臭い液体が出てからではなく、常日頃から肛門や愛犬の状態を観察しておくといいでしょう。
そうすることで身体の異常をすぐに察することができるので、病気を早期発見することができますね。
【定期的にボディケアを行い異常を早期発見しよう】
まとめ:犬のお尻から出る臭い液体は飼い主が処理することができる
- 臭い液体は肛門腺に溜まった分泌液
- 溜まった分泌液を放っておくと炎症をおこす
- 肛門腺絞りで分泌液を身体の外に出そう
犬のお尻から出る臭い液体は、犬同士の挨拶や縄張りを主張するための分泌液です。
分泌液が出るのは当たり前のことですが、溜まったままにしておくと炎症を起こしたり皮膚が破裂してしまうこともあります。
愛犬の為にも、日頃のボディチェック・ボディケアを欠かさず行い、異常があったらすぐに動物病院を受診するようにして下さい。