犬が寝る前になると、タオルなどを前脚で掘ってクルクル回ってから横になる行動をしませんか?
はじめて見た時は「急にどうしたの?」と驚きましたが、毎晩見るたびに愛おしくなってきますよね。
この掘る行動は「今から寝る合図なの!?」と疑問に思ったので、本記事では、犬が寝る前にする『掘る行動やクルクル回る行動』の理由を調べみたので紹介します。
- 犬がタオルなどを前脚でホリホリする理由を知りたい人
- 犬がクルクル回ってから横になる理由を知りたい人
犬が寝る前にタオルなどを掘る理由

寝る前などの決まった短い時間だけ布団やタオルを掘る行動は、結論からいうと『自分好みの寝床を作っている』という行動です。
寝る前に見せる〝掘る〟という行動は、犬の習性の一つだったのです。
もともと犬は野生時代に巣穴や地面に穴を掘って寝ていたので、その習性が現代の犬にも残っているというわけです。
タオルやクッションを前脚でホリホリするのは、地面と同じようなやわらかい感触だからかもしれませんね。
いつもの寝る時間以外に長時間かけて掘る行動をする場合は、穴掘り自体を楽しんでいたり運動不足を解消しようとしている可能性が考えられます。
ソファやクッションがボロボロになる原因になるので、このような行動が嫌な場合はやめさせるようにしましょう。
叱ると掘る行動がエスカレートする可能性もあるので、穴掘りよりも興味があるもの(ボール遊びや引っ張り合いなど)で遊んでストレスを解消してあげましょう。
犬が寝る前に寝床でクルクル回る理由

寝る前に『クルクル回ってから横になる』という行動をする犬も多いのではないでしょうか?
この行動も『自分好みの寝床を作っている』行動で、前に述べた掘る行動とワンセットで行うことが多いようです。
犬は野生時代に、地面を掘った場所をクルクルと回ることで地面を踏み固め、自分にとってベストな寝心地になるように寝床を作っていたそうです。
ホリホリしてはクルクル回り、またホリホリしてはクルクル回る・・・
この行動を繰り返すのは、自分が気に入った寝床になるように納得するまで何度も作り直しているということだったのです。
その他にも、『周囲に敵がいないか・この場所は安全なのか』といことを確認する本能的な行動ともいわれています。
野生時代はどこに外敵がいるかいつ襲われるかもわからないので、クルクルと回って身の安全を確認してから横になっているのかもしれませんね。
寝る前の行動として、我が家の愛犬のように【ため息を吐く】犬も多いそうです。
寝る前のため息は『心地良い~♪落ち着く~♪』とリラックスしている状態を表しています。
人間と違って嫌な時や疲れた時につい出てしまうため息と違って、犬の場合は『いい寝床ができたぞ!これならゆっくり寝れる♪』と、ひと段落したような気持ちなのかもしれませんね。
まとめ:犬が寝る前にする『掘る&回る』行動はベストな寝床を作るため
- 前脚で掘る行動は巣穴や地面を掘って寝ていたため
- 回る行動は地面を踏み固めるのと周囲の状況を見るため
犬が寝る前にする前脚で掘ったりクルクル回る決まった行動は、野生時代からの名残りで、犬の習性や本能からくる自然な行動です。
なので、犬と一緒に暮らしてはじめて見る飼い主さんは「うちの子おかしくなったの !?」と驚かなくても大丈夫です。
掘って回るという行動は『今から寝るぞ~♪』という合図なので、愛犬がゆっくり眠れるようにそっと見守ってあげましょう。