犬を家族に迎え入れる時に考えなければいけないのが〝生活費用〟ですよね。
愛犬と共に楽しく幸せに生活していくには、『一生涯でどのくらいお金がかかるのか?』ということを頭に入れておくべきでしょう。
犬の寿命は12歳~15歳といわれています。
15年生きたと考えると、一生涯で約250万円前後の費用がかかります。
犬を飼う前に現実的な部分にも目を当ててもらうために、本記事では、一生涯でかかる犬の費用の詳しい支出を紹介していきます。
- 犬にかかる一生涯の費用を知りたい人
- どのよなことに犬の費用がかかっているか知りたい人
- 犬を飼うことを家族と相談したい人
目次
犬にかかる初期費用

犬にかかる初期費用は以下の通り
項目 | 金額 | メモ |
飼育グッズ | 約¥25,000~ | サークル・クレート・トイレなど |
必要経費 | 約¥25,000~ | 蓄犬登録・混合ワクチンなど |
合計 | 約¥50,000~ |
※表はあくまでも目安なので参考までにご覧ください。
初期費用は、犬の固体費を抜くと約5万円前後かかります。
サークルなどの飼育グッズの他に、混合ワクチンなどの費用も必要になってきます。
犬の飼育グッズ
犬を迎え入れる前に、サークルやトイレなどの以下のような飼育グッズを準備しておきましょう。
- サークル
- クレート
- トイレ
- トイレトイレシート
- 食器
- フード
- おもちゃ
- 犬用ベッド
- 滑り止めマット
- その他日用品
噛むおもちゃは多めに購入しておくのがおススメです。
しつけができるまでの間に家具や家の柱などを噛まれてしまうと、修繕費の方が高くついてしまうことになってしまいます。
甘噛み期や歯の生え変わりの時期を乗り切るためにも、おもちゃを上手く利用しましょう。
【⇓犬を家族に迎える時に準備しておきたい犬用グッズはコチラ⇓】

必要経費
犬を迎え入れてから必要なのは飼育グッズだけではありません。以下のような予防接種などに費用がかかります。
- 蓄犬登録
- 混合ワクチン接種
- 狂犬病予防接種
- 健康診断
犬の登録や予防接種など、自治体で必要な手続きや動物病院でかかる費用もあります。
購入先や譲渡先で『ワクチン接種はもう1回です』とか『狂犬病の予防接種を受けたら、犬の登録をして下さい』など詳しく説明があるはずなので、忘れずに行いましょう。
【⇓犬にかかる初期費用の詳しい内訳はコチラ⇓】



犬にかかる年間費用


犬にかかってくる年間費用は以下の通り
必要グッズ | 金額 | メモ |
医療費 | 約¥53,000~ | ワクチン接種・予防薬・ペット保険 |
食費 | 約¥48,000~ | ドッグフード・おやつ |
衛生用品代 | 約¥35,000~ | トイレシート・エチケット袋 |
消耗品代 | 約¥5,000~ | おもちゃ・シャンプー・消臭剤 |
その他経費 | 約¥30,000~ | トリミング代など |
合計 | 約¥170,000 |
※表はあくまでも目安なので参考までにご覧ください。
犬にかかる年間費用は約15万前後になります。
食費や消耗品代以外にも、意外と費用が掛かってくるのが医療費ですね。
犬の医療費
狂犬病予防接種・混合ワクチン接種・フィラリア抗原検査は年に1回必ず行わなければなりません。
ノミ・ダニ・フィラリア予防薬の投与は、住んでいる場所によっては1年中与えなければいけない地域もあるので注意しましょう。
ネクスガードスペクトラの場合、ノミ・ダニ・フィラリアを1粒で予防できるのでおススメです。
健康診断も年に1回受信しておけば安心ですし、気になることを獣医師さんに聞けるのでおススメです。
また、ペット保険に加入しておけば、万が一大きな怪我や病気をした時に、飼い主への負担が減るので加入しておくことを勧めます。
犬の食費
普段与えているドッグフードの他にも、ご褒美やトレーニング用におやつを与えている家庭も多いでしょう。
誕生日なのどの特別な日に犬用ケーキを与えたり、歯磨きガムやサプリメントを毎日与えていれば、年間の食費はもっと増えてしまいます。
愛犬には良いものを与えたくなるものですが、意外と食費の支出は多くなってしまうので、一度食費を見直してみるのもいいですね。
犬の衛生用品代
一昔前とは違い、現代では室内で犬と一緒に暮らす家庭が増えましたよね。
そのため、トイレ周りの費用も必然的にお金がかかってきます。
トイレシートだけでなく、トイレや犬の汚れた身体を拭くためにウェットティッシュも必要ですし、フンを処理するためにビニール袋も必須です。
散歩に行けばエチケット袋も必要になってきます。
犬の消耗品代
シャンプーなどは、人間のように毎日使用するわけではないので、それほど消耗が激しいわけではありません。
なので、特にこだわりの商品があるわけではないのなら、節約できる部分でもありあます。
ただし、ボロボロになったおもちゃなどは、誤飲や怪我の原因になる可能性もあるので、早めに買い替えてあげるようにしましょう。
【⇓犬の年間費用の詳しい内訳はコチラ⇓】



犬にかかる生涯の費用


犬にかかる年間費用が約15万円だと考えると、以下の計算になります。
年間15万円 × 寿命約15年 = 225万円
これに初期費用をプラスすると約230万円になりますね。
その他、去勢・避妊手術やシニア犬になったら通院や医療費がプラスされてしまいます。
そうすると、犬にかかる費用は一生涯で約250万円前後になると考えられます。
犬の去勢・避妊手術費用
飼い主が繁殖を望まない場合、オスの去勢手術・メスの避妊手術をした方がいいでしょう。
手術をした方が長生きするというデータがあって、寿命が延びると証明されているそうです。
望まない繁殖を防ぐだけではなく、生殖器系の病気の予防にもなるのです。
特にメス犬の場合は、最初の発情前に手術を行えば90%以上の確率で乳腺腫瘍(乳がん)の発症を防ぐことができると言われています。
2回目以降は確率が下がってしまい、3回目の発情以降の避妊手術は、乳がんに関しては効果が無くなってしまうので早めの避妊手術が理想的になってきます。
家族と話し合い手術をするかどうか考えてみましょう。
手術費用は、オス犬の去勢手術が約2万円、メス犬の避妊手術が約5万円です。
手術費用や入院日数などは動物病院で異なり費用も変わってくるので、まずは獣医さんに相談してみましょう。
犬の火葬費用
考えたくないことですが、愛犬との別れはいつか必ずやってきます。
その時『急なことでお金がないから葬儀ができない…』では、愛犬が可哀そうですよね。
いざという時のためにも、お別れの費用も考えておきましょう。
犬の火葬費用は身体の大きさや火葬の種類によっても違いますが、約1万5千円~5万円ほど必要になってきます。
その他、必要であれば個別のお墓が10万~30万円、納骨堂の使用料が1万~5万円ほどかかります。
ペット葬儀について不安なことはなんでもご質問ください【ペット葬儀110番】


まとめ:飼い主としての義務を果たそう
- 犬の初期費用=約5万円(固体費は別)
- 犬の年間費用=約15万円
- 犬の一生涯の費用=約250万円
犬にかかる生涯の費用は、約250万円前後になります。
節約したらもっと減らせるかもしれないし、病気や怪我をしたらこれ以上出費がでる可能性もあります。
犬を家族に迎え入れるには、それなりに金額がかかるということです。
愛犬にたくさんの愛情を与えている飼い主さんがいる一方、『お金がかかるから、面倒だから』という無責任な理由で飼育放棄する人間がいるのも事実です。
犬生(犬の人生)は、人間に比べたらはるかに短いです。
『パパとママに出逢えてよかった』と思って愛犬が天国に行けるように、尊い命を大切にし、たくさん愛情を注ぐことが飼い主としての義務なのではないでしょうか。
これから迎え入れる新しい家族のためにも、経済的に問題がないかもう一度考えてみましょう。
この記事が少しでも参考になってくれたら嬉しいです。