スーパーやコンビニ、ホームセンターなどに買い物に行った時、犬だけを店の外で待たせる光景を見たことありませんか?
「かわいい♪」と思うと同時に、「もしかしたら危ないかも…」と感じることもあります。
買い物中に犬を店の外で待たせることについては、「短い時間ならいいんじゃない?」とか「マナー違反じゃないの?」というように賛否両論あります。
実際のところお店の前に犬を繋いでおくポールが設置している場所もあるので、最終的には〝飼い主の判断〟ということになりますよね。
しかし、犬だけで店の外で待たせることはリスクがあるということも頭に入れておきましょう。
そこで本記事では、買い物中に犬を店の前で待たせることのリスクについて紹介します。
- 犬を買い物中に待たせることについて考えている人
- 犬を連れて買い物に行こうと考えている飼い主
- 店の外に繋がれている犬を見た人
目次
犬を買い物中に店の外で待たせるリスク【5つ】

買い物中に犬を店の外に繋いで待たせることのリスクは以下の通りです。
- 犬が他人に危害を加える
- 犬が危害を受ける
- 犬が盗難される
- 犬が脱走する
- 犬が体調を崩す
①犬が他人に危害を加える
店の外で犬を待たせている間に、周囲に危害を加えている可能性も考えられます。
- 人や車に向かって吠える
- 撫でてきた人に噛みつく
- 人が通る場所に排泄する
普段はいい子にしている犬でも、飼い主が見えなくなった不安や恐怖から攻撃的になってしまい、近づく人に威嚇したり可愛いからと触ろうとした人に噛みつく可能性も考えられます。
慣れない場所の雰囲気や周囲のおと音が怖くてずっと吠えてることもあります。
また、排泄をしてしまった場合、飼い主が戻ってくるまで長時間放置することになるので、お店を出入りする人にしたら迷惑になりますよね。
もし、あなたの愛犬が人を噛んでしまった場合、被害者の治療費を全額負担しなければならなかったり、保健所に連絡して聞き取り調査や指導を受けることとなります。
また、被害者が告訴するのであれば、最悪の場合愛犬が〝殺処分〟となる可能性もあります。
危害を加えたことを考えると、安易に犬のみで待たせることはできませんね。
②犬が危害を受ける
お店の前のポールや柵などに繋いでおくと、犬が危険を察知したとしても回避することはできませんよね。
- 犬に気付かず車が突っ込んでくる
- 迷惑だと思った人に嫌がらせをされる
- 勝手に食べ物をあげている
飼い主の買い物中に、このような危害を受けるリスクも考えられます。
アクセルとブレーキを踏み間違えて愛犬に車が突っ込んでくるかもしれないし、もしかしたら犬が何かの拍子で飛び出して轢かれてしまうかもしれません。
また、このご時世、平気で動物を虐待する人がいるのが現実です。
そのような人が店の前にいる犬が邪魔だと思って、蹴るなり殴るなりしている可能性も考えられますよ。
あなたの愛犬が傷つくような想定外な事態が起こるリスクがあることを考えましょう。
③犬が盗難に遭う
〝犬が盗難に遭う〟という事件が実際に多くあるのです。
- スーパーの買い物から戻ってきたら繋いでいた犬がいなくなっていた
- コンビニで3分くらいの間繋いでいただけなのにいなくなった
特に、人気な犬種や小型犬、人懐っこい犬が盗難に遭いやすいようです。
連れ去られた犬は普通に飼われていればまだいい方ですが、もしかしたら繁殖犬にされているかもしれないし虐待されているかもしれません。
そのようなことを考えると、店の外に置き去りするのは怖くなってしまいますよね。
④犬が脱走する
店に設置しているポールに繋いでいても、何らかの原因で犬が脱走する可能性も考えられます。
- ちゃんと繋いでいなかった
- 首輪がゆるかった
- リードのフックが壊れていた
- 誰かが繋いでいるリードを外した
ポールが設置されていない場合は、店の前の柵や樹木などに繋がれている犬も見かけたことがあります。
そのような場合、ポールに繋いでいる時よりもリードが外れて脱走するリスクは高くなるでしょう。
また、飼い主に置き去りにされた犬は不安になるので、いつもは気にならない車の音や大きな音に驚いてパニックになったり、思いがけないような行動をとることもあります。
その弾みでリードや首輪が外れて脱走してしまうことも大いに考えられますよね。
⑤犬が体調を崩す
飼い主の目の届かない場所では、何が起こっていたのわかりませんよね。
- 通りすがりの人が食べ物を与えていた
- タバコの吸い殻を拾い食いしていた
- 植物を食べていた
これらが原因で、下痢や嘔吐など体調を崩してしまうことも考えられます。
通りすがりの人が与えたチョコレートを食べたり、タバコの吸い殻や犬の身体に悪い植物を食べて〝食中毒〟を引き起こしてしまう可能性もあります。
体調がすぐれないからと言って動物病院へ連れて行っても、原因がはっきりしないと処置が遅れてしまいます。
犬の置き去りが、最悪の場合〝命に関わってくる〟ということを頭に入れておきましょう。
【⇓散歩道に普通に生えてる植物も犬にとっては有害の場合があります⇓】

犬を連れて買い物に行きたい飼い主さん


犬と言い所に暮らしていると『愛犬を連れて一緒に買い物』という姿に憧れますよね。
ホームセンターなどはペット用のカートが置いてある場所が多いですが、まだまだ犬と一緒に出掛けられる場所が少ないのが現状です。
どうしても店の外に愛犬を繋いでおかなければならない場合は、以下のことに注意しましょう。
- 店の中から見える場所に繋ぐ
- 待たせる時間は極力短くする
- 犬が脱走しないように係留する
- 入り口付近には繋がない
犬と一緒に暮らしている人からしたら考えられないことかもしれませんが、この世の中には犬が苦手な人・嫌いな人はたくさんいます。
そのような人からしたら店の入り口に犬が座っているだけでも恐怖でしかないのです。
周囲に迷惑にならないように、また、犬に害がないような場所に繋いでおきましょう。
店の外に繋がれている犬を見かけたら


店の外で繋がれて待っている犬をみかけることが、まだまだ少なくありません。
飼い主にしか慣れていない犬や、飼い主に従順な犬種なども多いので、繋がれている犬を見かけたらなるべく近寄らないというのが得策です。
先程のリスクでも述べたように、不安や恐怖のある犬は興奮して攻撃的になっている可能性があります。
また、攻撃してこない場合でも、恐怖心を抱いてしまうことも考えられます。
どうしても気になる場合は、飼い主さんがいない時に触れるのは諦めて、飼い主さんが戻ってくるまで見守ってあげて下さい。
まとめ:店の外で犬を待たせることはリスクが多い
- 犬が他人に危害を加える
- 犬が危害を受ける
- 犬が盗難に遭う
- 犬が脱走する
- 犬が体調を崩す
愛犬を店の外に繋いで待たせることはリスクが多いです。
このようなリスクがあるにもかかわらず犬が事件や事故に巻き込まれてしまっても、飼い主は何も文句は言えないですよね。
実際に犬の連れ去り事件もあるように、店の外に繋いでいたほんの数分で、大切な愛犬と2度と会えなくなる可能性だって十分にあり得るのです。
愛犬の命を守れるのは飼い主であるあなただけです。
様々なリスクを考えて飼い主としての責任を果たしていきましょう。