犬の去勢・避妊手術は、
- 発情期のストレスが無くなる
- 予定していない妊娠を回避できる
- マーキング行動が少なくなる
- 腫瘍の発生のリスクを減らす
などといったメリットがあるため、成犬になる前に手術を行う飼い主さんがほとんどではないでしょうか。
その反面、「去勢・避妊手術をしてから太りやすくなった!」と、愛犬の体重管理に悩んでいる飼い主さんが多いのも事実です。
我が家の愛犬も避妊手術をしてから太りやすくなってしまいました。
そこで本記事では、
- 去勢手術をしたら食欲が増えた
- 避妊手術をしてから太りやすくなった
- 去勢・避妊手術をしてから運動が嫌いになった
などと愛犬の体重管理に悩んでいる飼い主さんへ向けて、犬の去勢・避妊手術後に太る原因や対策を紹介します。
犬が去勢・避妊手術後に太る【原因】

去勢・避妊手術は、健康な犬の身体にメスを入れ生殖器官を取り除く手術です。術後はホルモンバランスが崩れたりホルモンの分泌が少なくなることで、犬の身体に様々な変化が起きます。
犬の去勢・避妊手術後に太る原因を以下にまとめました。
※去勢・避妊手術した全ての犬が太るというわけではありません。
消費エネルギーが減少する
去勢・避妊手術を行うとホルモンバランスが崩れて代謝が落ち、
- 生殖機能を維持するエネルギーが不要になる
- 体重を維持するためのカロリーが減少する
など、今までよりもエネルギーを使わなくなります。
エネルギーの消費量が落ちているのに手術前と同じ食事をしていると、身体を維持するのに不要なエネルギーが出てくるので、脂肪として体内に蓄積されていきます。結果的に、カロリーオーバーとなり太ってしまうと言うわけです。
いつも通り運動しているように見えてもエネルギーの消費量は落ちているんだね。
運動量が減少する
ホルモンの関係で異性への興味が薄れたり、興奮したり闘争心が芽生えるなど、繁殖活動に関わる働きが減ってしまいます。
周囲への関心が減少した結果、
- 動くのが面倒になる
- 散歩に行きたがらない
といった行動から運動量が減少するワンちゃんもいます。人間もそうですが、犬も運動不足は肥満のもとになるので注意しましょう。
我が家の愛犬は運動嫌いにならなかったので良かったです。
食欲が増加する
ホルモンにはある程度食欲を抑制する働きがあると言われ、手術によってホルモンバランスが崩れると食欲が増加してしまいます。
空腹を感じやすくなり食欲が増すので、術後に〝もっとちょうだいアピール〟をするようになったワンちゃんも多いのではないでしょうか。
このアピール姿が可愛くて、
- そんなにウルウルした目で見られたら…
- 可哀想だからつい…
と、ご褒美のおやつをたくさん与えてはいませんか?
おやつを与えたくなる気持ちもわかりますが、肥満犬へと成長させる第一歩となってしまうので気をつけましょう。
時には心を鬼にすることも必要です。
犬が去勢・避妊手術後に太る時の【対策】

去勢・避妊手術をした全てのワンちゃんが必ず太るというわけではありませんが、術後に太らせないために、対策として以下の3点を意識しておきましょう。
①体重ケアのフードに切り替える
普段与えているドッグフードから、体重ケア用のドッグフードに切り替えて愛犬の体重を管理してあげましょう。
※体重を維持できるのであれば必ずフードを切り替える必要はありません。
太りやすい犬や去勢・避妊手術後の犬向けに、カロリー量を調整したり栄養を吸収しやすい〝体重ケアのフード〟が販売されています。
ドッグフードのパッケージに『去勢・避妊後』と表示され、他にも
- 減量用
- 体重管理用
- 肥満傾向用
などと表示されている〝ダイエットドッグフード〟も適しています。
体重を維持したいワンちゃんは去勢・避妊後や体重管理用がおすすめ♪
すでに太っているワンちゃんは減量用がおすすめだよ!
ドッグフードのパッケージに記載されている給与量の目安は、理想体重に合わせて表示されています。
あなたの愛犬が肥満気味の場合、現在の体重に合わせた量を与えるとカロリーオーバーになってしまうので、必ず理想体重に合わせた給与量を与えるようにして下さい。
また、去勢・避妊手術は成長期が終わる1歳前に行うことがほとんどなので、
- 成長期が終わるまでは同じフードを与えたらいいのか
- 体重ケアのフードに切り替えたらいいのか
というポイントを獣医さんに相談してみるのもいいでしょう。
質が良くて栄養バランスの良いダイエットドッグフードも販売されています。
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②おやつの種類や量を見直す
普段からご褒美のおやつや歯みがきガムなどを与えているなら、おやつの種類や量を一度見直してみて下さい。
我が家の愛犬に手術前と同じようにサツマイモのおやつや歯みがきガムを与えていたところ、あっという間に〝約1㎏〟も太ってしまった過去があります。
愛犬によく与えていたサツマイモのおやつは高カロリーで糖質が多いですし、歯みがきガムも高タンパクな牛皮が使用され、太りやすい小麦粉を使用している場合があります。少しずつ与えていたとしても塵も積もれば太ってしまう可能性があるので注意しましょう。
あの時は自慢のクビレが無くなっちゃった…
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人間と同じように犬もカロリーが高い食材や糖質が多い食材を摂取しすぎるのは肥満の原因になるので、愛犬の好物だとしてもサツマイモやパン系のおやつを与えるのは控えた方がいいです。
その代わりに、
- 高タンパク低カロリーなおやつ(例:鶏肉・馬肉系)
- ほとんどカロリーのない葉野菜(例:もやし・キャベツ)
などを与えるといいでしょう。
パッケージに記載してある原材料を見ておやつを選んだり、1回で与える量を減らしたり、工夫して体重管理していきましょう。
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③適度な運動を維持する
去勢・避妊手術後でも、なるべく手術前と同じ運動量を維持しましょう。散歩の距離や時間を少し長くするのもいいですが、
- 芝生や砂浜を歩く
- 階段や坂道のあるルートを歩く
など、犬の身体に負荷のかかる散歩ルートを選ぶことで少ない散歩時間でも体重管理や健康的な身体を維持するのに効果があります。
飼い主さんも一緒に足腰鍛えよう♪
手術後に「散歩に行くのが嫌いになった」「動くのが面倒そう…」というワンちゃんの場合は、
- おやつを隠して遊ぶノーズワークマット
- 取って来い遊びのご褒美におやつを与える
- おやつで呼び戻し訓練
といったようなおやつを利用した運動を取り入れてみましょう。
特にノーズワークマットは、〝臭いを嗅ぐ〟だけで散歩分のエネルギーを消費することができる知育玩具なので、手術後に運動嫌いになったワンちゃんも楽しく遊ぶことができます。
雨の日の室内遊びにおすすめ♪
また、散歩のシチュエーションでは、
- 首輪やハーネスを装着したとき
- 信号待ちを上手にできたとき
- 家に帰って来たとき
などにおやつを与えることで、「散歩に行くと大好きなおやつを貰える!」と散歩に行くのが大好きになるケースもあります。
去勢・避妊手術をして食欲が増加したということを上手に利用しましょう。
体重管理のために、小さく千切れるおやつを回数を分けて与えるのがおすすめです。
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犬の去勢・避妊手術後は太る?|まとめ
犬が去勢・避妊手術を行うとホルモンバランスが崩れて、消費エネルギーや運動量が減少するかわりに食欲が増加するので太りやすくなります。
前より体重が増えたりぽっちゃりしたかな?と感じたら、フードやおやつの与え方を見直してみましょう。
運動が嫌いになっても、おやつを利用した知育玩具を利用することで楽しく遊ぶことができます。
愛犬の去勢・避妊手術を行ってから体重管理が難しくなったと感じている飼い主さん、本記事の対策を試してみてはいかがでしょうか?