最近犬を飼いはじめたんだけど、健康管理のために飼い主ができることって何かな?
このような疑問にこたえていきます。
犬が毎日健康でいるためには、飼い主の日頃のケアが欠かせません。
毎日の健康チェックやワクチン接種、動物病院での健康診断などで早期発見や予防していくことが大切です。
犬の病気を予防するためには、犬の健康管理を飼い主が責任を持って行うことが重要なのです。
犬が病気になってから治療をはじめても手遅れになる場合もあるし、飼い主にも精神的・経済的負担も大きくなってしまいます。
本記事では、犬を飼いはじめた初心者の飼い主さんへ向けて、安心して愛犬と生活していけるように犬の病気を予防するために飼い主ができることを紹介します。
- 最近犬を飼いはじめた初心者飼い主
- 愛犬の病気の予防策を知りたい飼い主
目次
犬の病気を予防するために飼い主ができること

犬と一緒に暮らしていくうえで心配になってくることといえば〝病気〟ですよね?
我が家でも様々な病気を経験してきました。
病気を悪化させないためには早期発見が大切になってきます。
まずは、毎年・毎月必要になってくる予防接種や去勢・避妊手術で病気を予防しましょう。
- 狂犬病予防接種を受ける
- 混合ワクチン接種を受ける
- 寄生虫予防と駆除を行う
- 去勢・避妊手術を行う
- 日々のお手入れを大切に
①狂犬病予防接種を受ける
狂犬病とは、狂犬病にかかった犬に咬まれると『ウイルスによって麻痺や幻覚などの神経症状が出てやがて死に至る』という恐ろしい病気です。
日本では発症例はありませんが、人にも感染し、感染するとほぼ100%死亡してしまいます。
生後3カ月が過ぎてから『犬を飼いました』と自治体に届けを出すと、狂犬病予防注射の案内が来ます。
自治体への犬の登録と狂犬病の予防接種は法律で義務付けられているため、1年に1度必ず受ける必要があります。
自治体で行う集団接種か動物病院で接種できるよ!
料金は各自治体によって違うよ!
毎年予防接種を行い、愛犬と人間の命を守りましょう。
【⇓集合注射と動物病院での予防接種のメリット・デメリットはコチラで紹介しています⇓】

②混合ワクチン接種を受ける
死亡率や感染率が高い伝染病を予防するために、複数の伝染病に対応した混合ワクチン接種を受けましょう。
犬は生まれた時に母犬の母乳を介して抗体を身に付けていますが、生後2か月頃から抗体が切れて、免疫力のない無防備な状態になってしまいます。
そのため、生後4~5か月ごろまでに2~3回の予防接種を受けて抗体を作り、その後は年に1回の追加接種が必要になってきます。
死亡率が高い感染症を1度に予防できるのが混合ワクチンです。
高い場合1万円を超えてしまうこともありますが、愛犬の命を守るためにも、面倒臭がらずに1年に1度ワクチン接種を行いましょう。
混合ワクチンは、住んでいる地域や病院等によって勧められるワクチンの種類が違ったりします。
僕は10種混合ワクチンを受けてるよ。
あたちは7種混合だよ。
③寄生虫予防と駆除を行う
寄生虫の予防は、ノミ・ダニとフィラリアの2種類です。
種類 | 備考 |
---|---|
ノミ・ダニ | 犬に寄生して血液を吸って栄養分とする外部寄生虫で 皮膚病や寄生虫病を引き起こします。 投薬していれば咬まれても感染しません。 |
フィラリア | 蚊から感染して心臓に寄生する内部寄生虫です。 蚊が飛び始める春~初冬まで 毎月一回予防薬を投与することで感染を防げます。 |
予防薬は《飲み薬・注射・皮ふに滴下するスポットタイプ》があり、犬の性格に合わせて選ぶことができます。
我が家ではネクスガードスペクトラという薬を処方してもらっています。
1粒でノミ・ダニ・フィラリア・お腹の虫を予防できるんだよ!しかも美味しい♪
美味しく食べれるオールインワンのお薬です♪
ネクスガードスペクトラは、1月に1粒与えるだけでノミ・ダニ・フィラリアを予防できます。
犬の食い付きも良いので、薬が嫌いな犬におススメです。
薬は市販のお店や通販サイトでは購入できないので、かかりつけの動物病院を受信しましょう。
④去勢・避妊手術を行う
去勢や避妊手術では、望まない妊娠を予防するだけでなく、感染症や生殖器の病気を予防することができます。
メス犬の場合は、最初の発情が来る前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の予防にもつながります。
病気を予防するという観点以外にも、多頭飼育崩壊を防止することができるので、子犬を望んでいないのであれば避妊・去勢手術を受けることをおススメします。
手術のデメリットとしては、性的なストレスから解放されるので〝肥満になりやすい〟ということがあります。
肥満になると他の病気にかかるリスクが増えるので、ダイエットフードに切り替えたり、日々の散歩を怠らないことで肥満も予防しましょう。
あたちも避妊してから太ったから、食事には気を付けないといけないの…
【⇓食事を改善してダイエットを行いましょう⇓】



⑤日々のお手入れを大切に
歯磨きやブラッシングなど、愛犬の身体を毎日触ってお手入れしながら健康状態をチェックしていきましょう。
- 食事はちゃんと食べているか
- 水を飲む量は変わらないか
- ウンチの量や硬さは適切か
- 歩行状態に異常はないか
- 口や鼻などのニオイは異常ないか
- 目ヤニは出ていないか
- 皮膚に発疹はないか …etc.
このような異常がないか毎日観察することによって、愛犬のちょっとした変化に気付くようになります。
愛犬の健康を守れるのは飼い主であるあなたしかいないのです。
日々のお手入れも大事にして、コミュニケーションを取りながら病気を予防していきましょう。
外耳炎とか皮膚の病気とか、ひどくなる前に見つけてもらったよ!
季節ごとに注意するポイント


犬の健康管理は季節ごとにも気を付けるポイントがあります。
快適で健康的な生活を送れるように、1年を通して病気を予防していきましょう。
【春】ノミ・ダニ・フィラリア対策をはじめよう
温かい日差しを浴びて健康な身体を維持しましょう。
ノミ・ダニ フィラリア対策 | 気温が上がると共にノミ・ダニ・蚊が増加してくるので、投薬を開始しましょう。 |
予防注射 | 4月には狂犬病の予防接種を受けなくてはなりません。 |
抜け毛対策 | 換毛期がきて被毛が生え変わる時期なので、飼い主がブラッシングをしてあげて生え変わりをサポートしてあげましょう。 |
【⇓夏に向けてサマーカットしたい人は、自分で試してみましょう⇓】



【夏】熱中症に注意!
熱中症に注意して、散歩の時間をずらすなど工夫しましょう。
熱中症・火傷 | 散歩の時間を早朝や夜などにずらして 熱中症や肉球の火傷を予防できます。 ドライブの際は、犬を車内に留守番させないように |
食中毒 | 細菌やカビが発生しやすい時期です。 フードの食べ残しはすぐに片付けるようにしたり おやつの保存状態に気を付けて食中毒などを予防しましょう。 飲み水やハウスの中もこまめに掃除して清潔に! |
暑さ対策 | 犬は人よりも低い位置にいるので、下に溜まるエアコンの 冷気で冷えすぎてしまうこともあります。 エアコンの温度に気を付けたり、タイマー機能を 利用したり工夫しましょう。 |
車内に置いて行って死亡してしまった例もあるので注意です!
サルモネラ菌による食中毒のニュースもあったね。
【秋】運動やお手入れを継続しよう
運動やお手入れ、薬の投薬などを継続して健康を維持しましょう。
ノミ・ダニ フィラリア対策 | 秋になってもノミ・ダニ・フィラリア対策は 継続しましょう。 暑い地域ではフィラリアの投薬は1年中行った方が いいでしょう。 |
抜け毛対策 | 2度目の換毛期で、被毛が冬毛に生え変わります。 ブラッシングついでに、愛犬の皮膚の状態も チェックするといいですね。 |
寒暖差に注意 | 秋が深まると寒暖の差が激しくなります。 残暑で熱中症になることもありますが、夜になると ヒンヤリ寒い日もあります。 エアコンをこまめに調整したり、夜は毛布を出して あげたり、体調を崩さないように工夫しましょう。 |
【⇓換毛期のブラッシングには《ファーミネーター》というブラシがおススメです。⇓】



【冬】寒さ・乾燥対策をしよう
運動不足に注意したり、寒さ・乾燥対策を行いましょう。
運動不足 | 散歩の時間が短くなりがちですが、日中の温かい時間 に散歩に行くようにしたり、室内でボール遊びをしたり、 運動不足で肥満にならないように気を付けましょう。 |
寒さ対策 | 寒さに弱い犬種は、洋服を着せて調整しましょう。 ホットカーペットやコタツを使用している家は、 低温火傷に注意しましょう。 |
乾燥対策 | 人と同じで、室内が乾燥すると気管支のトラブルも 発症する可能性があります。 また、皮膚も乾燥しやすくなるので、加湿器を使用 したり肉球クリームを使用することで、乾燥による 病気や怪我を防止できます。 |
怪我防止のため、暖房器具の電源を落としてから出掛けるようにしましょう。
【⇓犬の乾燥肌におすすめの犬用化粧水はコチラで紹介しています⇓】



まとめ:愛犬の健康管理ができるのは飼い主しかいない!
- ワクチン接種は必須です
- 毎月ノミ・ダニ・フィラリアの投薬を
- 避妊・去勢手術で病気のリスク軽減
- 毎日のヘルスチェックが大切
- 季節によって健康を管理しよう
犬は飼い主のサポートがないと健康を維持することはできません。
ワクチン接種や投薬だけでなく、日々のコミュニケーションが大切になってきます。
毎日愛犬の身体に触ったり遊んだりしてあげて、健康状態に異常がないかチェックしてあげましょう。
愛犬の身体が元気で健康だからこそ、トレーニングや散歩や遊びを一緒に楽しむことができるのです。
いつまでも元気に遊べるように、病気の早期発見・予防に努めていきましょう。