あなたは『保護犬カフェ』って知っていますか?
テレビやニュースなどでも取り上げられることが増えてきたので、ご存知の方も多いかもしれませんが、名前の通り〝保護犬がいるカフェ〟のことをいいます。
どうぶつ番組などで保護犬の特集をされることも増え、徐々にですが保護犬や保護猫の存在が世の中に広まってきたと感じます。
しかし『保護犬カフェって何?』と疑問を持つ人もまだまだ多いことでしょう。
そこで本記事では、保護犬カフェの特徴やシステムなどを紹介します。
保護犬カフェでは譲渡も行っているのですが、実際に里親になった経験から、里親になるまでの流れも紹介します。
- 保護犬に興味がある人
- 保護犬カフェに行きたい人
- 保護犬を譲渡してもらいたい人
- 犬を飼えないけど犬好きな人
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目次
保護犬カフェってどんな場所?


保護犬カフェとは、保護された犬と触れ合いながらカフェを楽しめる施設です。
NPO法人『LoveFive(ラブファイブ)』が、保護した犬や猫の新しい里親を探す活動として経営しています。
まだ日本では保護犬・保護猫という存在自体を知らない方や、あまり人に懐かないというイメージを持つ方が多くいるのが現状です。
保護犬カフェを利用することによって保護犬をもっと身近に感じることができ、保護犬や利用者を幸せにすることができるカフェなのです。
利用料はワンドリンクから
保護犬カフェは、ワンドリンクオーダー制となっています。
ワンドリンク代『 ¥550(税別)~』》を注文することで保護犬カフェを利用することができます。
時間制限はありません。
他にも食べ物のメニューもあるので保護犬カフェ内でランチを楽しむことができるし、犬用のおやつを購入することで保護犬におやつを与えることもできます。
※おやつを持っていると保護犬たちがたくさん寄ってくることもあるので、小さいお子さんとかは注意して下さい!
保護犬と触れ合うことができる
「保護犬っていうことは、里親希望でなければ利用できないの?」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、あなたの家が犬と暮らせない環境でも保護犬カフェを利用できます。
カフェを楽しむだけでなく、カフェ内を保護犬たちが歩き回ったり横になってくつろいでいたりするので、気軽に保護犬たちとの触れ合いを楽しんでください。
カフェ毎にルールがあるので、保護犬たちのためにもマナーよく利用しましょう。
〝立ちながらの抱っこは禁止〟や〝小学生以下の抱っこは禁止〟など、カフェによってルールが異なることもあります。
むやみやたらに追いかけたりしないなど、保護犬たちの気持ちを考えて接してあげて下さい。
※小さいお子さんと一緒に来店する方は、お子さんと保護犬がお互いに怪我の内容に、目を離さないようにしましょう。
また、ヨダレを垂らしたり、トイレを失敗しちゃう子などもいるので、気になる方は動きやすい格好や汚れても良い格好で来店するといいでしょう。
ニオイや抜け毛が服に付くことは当たり前だと思って、保護犬たちと接して下さい。
保護犬カフェを利用するだけで保護犬が幸せになれる
保護犬カフェをたくさんの方が利用することで、保護犬たちが幸せになることができます。
- カフェの売り上げが、犬の保護活動の寄付になる
- 保護犬が人間と触れ合うことで社会性を学ぶ
- 人間との信頼性を取り戻すことができる
保護犬カフェに来店するだけで、保護犬たちにこのようなメリットがあるのです。
保護犬の中には、過去に人間の手によって辛い思い・経験をした犬もいます。
保護犬とたくさん触れ合うことによって、辛い経験をした犬が人間との信頼関係をもう一度取り戻すこともできます。
だたなんとなく『犬に癒されたいなぁ。』という気持ちで来店したっていいのです。
何気ない気持ちでも保護犬カフェを利用したということが、保護犬のためになっているのですから。
条件次第で保護犬の里親になれる
環境や相性が合う保護犬がいたら、あなたの条件次第で保護犬の里親になることができます。
TwitterやFacebookなどで保護された犬や猫を紹介しているので、気になる子がいたら直接足を運んで、スタッフに声を掛けてみましょう。
我が家の愛犬は保護犬カフェで譲渡してもらったのですが、譲渡してもらうまで3回ほど足を運びました。
譲渡会も開催している
大阪・東京・千葉など、全国のいろんな場所で年に数回譲渡会も開催しています。
普段は遠くて行けない保護犬カフェでも、全国各地のイベントなどで譲渡会を開催するので、気になる方は是非足を運んでみて下さい。
保護犬カフェにいる犬の特徴


保護犬はあまり懐かないという印象を持っている人がいるかもしれませんが、カフェに出ている子たちは、尻尾を振りながら近寄ってきてくれる子が多いです。
保護した時は人間嫌いで触られるのもイヤなくらい怯えている子もいますが、優しいスタッフのサポートがあって『もう一度人間を信頼してみよう!』と、人に慣れてくれる子がほとんどです。
なので「噛まれたり吠えられたりしないかな?」と心配せずに来店して大丈夫です。
では、保護犬カフェにはどのような特徴の犬がいるのか紹介していきます。
どこから保護されるの?
- ペットショップ
- ブリーダー
- 野良犬・猫
- 飼育放棄
- 保健所
保護の対象は以上のようなところです。
保健所に収容されている犬猫やブリーダーの繁殖を引退した犬猫、一般家庭で吠え癖や噛み癖が酷くて手放されたり、病気をしただけで飼育放棄された犬猫もいます。
人間の自分勝手な都合で保護された犬猫が多いのが現状です。
保護犬の性格は?
人間に一度は見捨てられた保護犬が多いですが、そんなことを感じさせないくらい人懐っこい犬が多いです。
カフェに入るとほとんどの犬が尻尾を振って出迎えてくれます。
- 『撫でて!』とアピールしてくる子
- 足元にチョコンと座ってくる子
- 座ってると膝に乗ってくる子
- 『遊んで♪』とちょっかいを出してくる子
- 少し怖がりだけどチラチラと気にしてる子
少し臆病で隅っこに座っている子もいますが、みんないい子でとても愛嬌があります。
皮膚病やヘルニアなど、何かしらの病気を持ってる子もいますが、噛んだり威嚇してきたりと攻撃性のある子はいません。
カフェに出ている子は、みんな穏やかな性格をしているので安心して触れ合うことができますよ。
里親になるまで~実際に保護犬を譲渡してもらった~


僕が保護犬カフェを知ったきっかけは、子供が動物を好きだったので「動物と触れ合える施設ってないかなぁ」と探してて、『MOFFアニマルワールド』という施設に遊びに行ったのがきっかけです。
MOFFアニマルワールドの隣にあったのが保護犬カフェだったのです。
「ちょっと寄ってかない?」と子供と保護犬カフェに入り、何度か遊びに行くようになって我が家の愛犬と出逢いました。
里親になりたいとスタッフに申し出る
里親になりたいからと言って『はいどうぞ!』とすぐに里親になれるわけではありません。
高齢の子や劣悪な環境の中で暮らしてきた子も多いので、何かしらの疾患を持った子がいるのも事実です。
その子の疾患や病気・性格や問題行動などを理解した上で里親になる必要があります。
我が家の愛犬の場合はどこにも病気がなかったのですが、『夜寝る時にクレートに入れて朝になってから出すと、身体中が排泄まみれになっていることがあります。もしかしたらトイレを覚えるのに時間が掛かるかも…。』と説明されました。
本当にその通りになって、先住犬のがトイレをすぐに覚えたのに対して、ソファを1台ダメにするくらい粗相を繰り返しました。
何頭もの保護犬を見てきたスタッフなので、その子の特徴や性格を理解してしっかり説明してくれるので、気になる子がいたらしっかり説明を受けて次の段階に進みましょう。
面談を行う
スタッフに『里親になる!』という意思を伝えたら、面談に移ります。
家庭環境や人柄、責任があるかなどを面談し、ラブファイブの理念に賛同してくれる方・条件を全て理解してくれる方のみが里親になることができます。
※『先住犬と相性が合わない』『ペット不可の家に引っ越した』などという自分勝手な理由で保護施設に戻ってきた子もいます。二度と人間を信用できなくなる可能性があるので、そのような行為は絶対やめて下さい。
譲渡が正式に決定すると、誓約書・契約書への同意が必要になります。
『予防接種を行うこと』『快適な生活環境を与えること』などの誓約内容に同意する必要があります。
詳しい内容はNPO法人ラブファイブの公式サイトに記載されてあります。
費用は掛かる?
里親になることが決定したら、活動費への寄付という形で少しだけ費用が掛かります。
- 怪我・病気をした保護犬への医療費
- 交通費や人件費
- 施設の維持費
保護犬カフェを継続していくためには、その他にも多くの経費が必要となってくるので、理解したうえで協力しましょう。
- 生後1歳未満=2万円・生後1歳以上=1万円
- カフェで与えている同じフードを購入(ストレスでフードを食べなくならないように)
※我が家が〝ぺこ〟の里親になった時は2016年なので、現在では寄付内容が変わっているかもしれません。ご了承下さい。
ペット保険の加入
ペット保険には、必ず加入しないと譲渡してもらうことができません。
- 病気や怪我をしたら必ず病院へ連れて行く
- 犬と一緒に暮らすには費用が掛かるので、毎月の保険料を支払えるだけの経済環境が必要
- 治療費が払えないという勝手な理由で飼育放棄されたくない
- ペットへの虐待目的の譲渡を防ぐため
このような理由から、ペット保険への加入は絶対条件となっています。
「先住犬と同じペット保険に加入したい。」という旨を伝えたところ、『保険加入後に証券や申し込みの写しを郵送してもらえれば大丈夫。』ということだったので、保護犬カフェで勧めているペット保険とは違う保険に加入しました。
保護犬・保護猫たちに悲しい思いをさせないため・スタッフを安心させるためにも、違うペット保険に加入する時は必ず書類を郵送するようにして下さい。
保護犬の引き渡し後
引き渡しが完了すると写真撮影があります。
保護犬の情報や存在を拡散するために、Twitter・Facebook・ホームページで紹介することになるので理解したうえで里親となりましょう。
また、一ヶ月後に家族と一緒に写っている写真を郵送するか、近況報告として〝里帰り〟という形で保護犬カフェに来店する必要があります。
写真の送付がなかったり、電話しても一向に繋がらない場合は、里親の資格が剥奪されてしまうこととなります。
スタッフが保護してから一緒にいた時間は短いかもしれませんが、自分が世話をした犬猫がいなくなるのは寂しいものです。
短い時間ですが一緒に暮らしたスタッフの為にも、必ず里帰りしてあげましょう。
まとめ:保護犬カフェに遊びに行こう!
- ワンドリンクから利用できる
- 誰でも簡単に犬と触れ合える
- 条件次第で里親になれる
- 利用するだけで寄付に繋がる
- 保護犬の魅力に癒される
「犬と暮らしたい!」と思った時に「そういえば保護犬カフェってあったよね?」と、保護された犬の里親になるという選択肢もあるということを知る機会になったのではないでしょうか?
保護犬カフェを利用するだけで寄付に繋がり、たくさんの保護犬の命を救うことができます。
たくさんの方に保護犬という存在を知ってもらいたいし、保護犬は魅力満載でとても可愛いです。
是非この機会に保護犬カフェを利用して、たくさんの保護犬と触れ合ってみて下さい。
【⇓保護犬に興味がある方は、メリットとデメリットを見て真剣に向き合って下さい⇓】


