我が家には、半年間だけ家に猫がいた時期があります。
ある日仕事から帰ると『子猫拾ってきた!』と慌ただしい妻…。
空地をウロツイテいた子猫の兄妹を拾ってきたのです!
2匹とも目ヤニが凄くて、1匹は目が白く濁っていてる…
少し弱っているようにも見えたので、とりあえず愛犬のかかりつけの動物病院へ駆け込みました。
野良犬を街中で見かけることは減りましたが、野良猫はまだまだ見かけることが多いです。
野良猫を保護したけど、どのように対処して、どのようなことに注意したらいいか困っている方もいることでしょう。
そこで本記事では、野良の子猫を拾ってきたときの対処方法や注意点を我が家の経験を元に紹介します。
- 野良猫を保護した時の注意点を知りたい人
-
- 野良猫を保護した時の対処方法を知りたい人
- 子猫を拾ってきた人
目次
野良猫を保護した時の対処方法【7つ】

- 目やにが凄かった
- 少し衰弱していた
- ノミ・ダニが心配だった
このような理由から、我が家の愛犬がお世話になっている動物病院へ駆け込みました!
野良の子猫を保護した時の対処方法は以下の通りです。
- 動物病院へ連れて行く
- 隔離する
- ご飯をあげる
- 排泄を手伝う
- 本当に野良猫か確認する
- お風呂は入れなくても大丈夫
- 譲渡先を探す
①動物病院へ連れて行こう

まずは動物病院へ連れて行きましょう。
我が家には犬用のキャリーがありましたが、テレビで『猫は洗濯ネットに入れると大人しくなる』と観たことがあったので、洗濯ネットに入れて動物病院へ向かいました。
猫は狭い場所が好きで落ち着く習性があるので、テレビで観た通り、洗濯ネットに入れたらリラックスしているようでした。
- ノミ・ダニの駆除(首に垂らすタイプ)
『時間が経つと身体にくっついているノミ・ダニがポロポロと落ちてくるからビックリしないでね♪』と先生に言われました。
- 点眼
目ヤニがすごいので、家でも1日3回点眼するようにと点眼薬を処方されました。
目が白く濁ってしまっている子猫の方は、『目が見えなくなる可能性がある』と診断されました。
元気になった後も目の方は回復せず『手術をしてもハッキリ見えるようになるかわからない』ということだったので、特に歩行にも問題がなさそうだったので様子を見ることにしました。
- 飲み薬(スポイト)
スポイトで与える飲み薬を処方されました。(どのような薬なのかは忘れてしまいました)
薬が嫌だと吐き出すことがあるので、スポイトで薬を与えたら『薬を飲み込むまで口を押えておくように!』と言われました。
たくさん注意点を言われましたが、先生に「これでも症状は良いほう、もっと瀕死の状態で保護されることもある」と言われたので驚きました。
「毛ツヤもいいし、誰かがご飯をあげてた可能性もあるよ!?」と言われたので、帰宅してから近所で子猫の聞き込み調査を行いました。
②隔離する
動物病院でノミ・ダニの薬を処方されたら、家の中で隔離するようにしましょう。
隔離した方がいい理由は、皮膚にくっついているノミやダニが、薬の効果でポロポロと落ちてくるからです。
- 『先住犬や猫』=皮膚の病気にかかる
- 『人間』 =アレルギー反応が出て痒くなったり炎症を起こす
特に、あなたの家に先住犬や先住猫がいる場合は、ノミやダニが飛び跳ねてくる可能性があるので注意しましょう。
また、子猫が慣れない環境にストレスを感じてしまったり、ウイルスや感染症を持っている可能性もあるので、動物病院の検査結果が出るまで隔離しておくようにしましょう。
どこにも異常がない時でもノミ・ダニが駆除できるまで、最低でも3日間は隔離して様子を見るようにして下さい。
③ご飯をあげよう
新しい環境のストレスなどで、ご飯を食べなくなったり水を飲まなくなることもあるそうです。
保護した子猫たちも、はじめのうちはなかなかご飯を食べてくれませんでした。
先生に言われた通りにご飯やミルクをあげて、1週間ほどでなんとか自分たちの力でご飯を食べるようになってくれました。
ご飯を食べてくれるまで時間が掛かったし、なかなか体重も増えなかったので心配でした。
保護した時に『生後2か月くらい』と診察されたので、ミルク⇒ウェットフード⇒固形フードの順番でご飯を切り替えていきました。
生後4~5ヶ月頃までは、1度にたくさんのフードを食べることができないと言われたので、1日の食事量を5回程度に分けてフードをあげていました。
生後半年には1日3回の食事で大丈夫になりました。最終的には朝・晩の1日2回がベストのようです。
また、ミルクは猫用のものを与えるようにして下さい。
牛乳を与えると下痢を起こしてしまい、体力が落ちているため体調を悪化させてしまう可能性もあります。
獣医さんと相談しながらご飯を与えるといいでしょう。
④お風呂は入れなくても大丈夫
猫は自分で身体を舐めてお手入れ(毛繕い)するので、それほど汚れがひどくない時は、お風呂に入れなくても大丈夫です。
ちょっとヨダレ臭かったりすることもありますが、自分で身体を舐めたり、お互いに毛繕いし合ってお手入れしていたので、お風呂に入れなくてもどんどん身体がキレイになっていきました。
むしろ、シャンプーをしている犬の方がすぐに獣臭くなるというか、ニオイがこもるというか、ソファとかクッションとかに独特なニオイが付きますよね。
また、猫や犬はお風呂に入るだけでも体力を使うものです。
保護されたばかりで体力がないところに身体を濡らしたりすることは、ストレスを与え体力を奪うことになるので、どうしてもお風呂に入れたい場合は獣医さんに相談してみましょう。
⑤本当に野良猫か確認しよう
保護した子猫が本当に野良猫なのか確認しましょう。
先生に「毛艶もいいし栄養失調でもないから、もしかしたら野良じゃない可能性もある。」と言われたので、近所に聞き込み調査に行きました。
- 子猫を保護した近くの家に聞き込み
- 近所のゴミステーションや電柱に張り紙を貼る
張り紙には、子猫の写真と連絡先、その他に『1週間たっても連絡がなかったら譲渡を考えています。』と記載しておきました。
張り紙は誰かに剥がされていたりして効果がありませんでしたが、聞き込みをしてから1週間後くらいに「空地の隣で工事をしていた大工さんが、ご飯をあげてたみたい。」という情報をもらいました。
野良猫ということを確認できたので、譲渡先が決まるまで我が家で一緒に暮らすことになりました。
子猫のことは何も知識がないので、診察のついでに先生に色々聞いてみました。
⑥トイレを手伝ってあげよう
保護したばかりの子猫は、慣れない環境やストレスで排泄をしなくなることがあります。
また、離乳前の子猫は自分で排泄することができません。
本来なら親猫にお尻を舐めてもらって排泄を促してもらうのですが、親猫に育ててもらっていない可能性もあるので、トイレを手伝ってあげる必要がありました。
- ティッシュ・コットン・ガーゼなどをぬるま湯で濡らして、軽く絞ってからお尻を拭いて刺激を与える。
- それでもダメなら、綿棒をお湯で濡らしてお尻の入り口付近を軽くグリグリして刺激を与える。(ベビーローションなどを付けても大丈夫)
我が家が保護した子猫の1匹は、ご飯は食べるけどなかなかウンチをしてくれなかったので、最終手段で綿棒で刺激してあげたらウンチをしてくれました。
1度ウンチをするようになってからは、ティッシュで刺激してあげるだけで大丈夫になりました。
⑦譲渡先を探してあげよう
最後に、必要があれば譲渡先を探してあげましょう。
我が家には2匹の愛犬ががいたため、はじめから譲渡するつもりで保護しました。
兄妹でずっと一緒にいたので「譲渡するなら2匹一緒がいい。」と考えていました。
結果的に約半年間我が家で一緒に暮らしましたが、猫好きの親戚が快く引き取ってくれました。
もし引き取り手が見つからなかったら、動物愛護センターに連絡したり、動物病院などの施設に『里親を探してます!』というような張り紙を貼らせてもらったり、いろいろと行動する必要があります。
子猫のためにも、少しでも早く飼い主が見つかるように行動しましょう。
約半年間一緒に暮らしたので、思い出すと寂しくなることもあります。
写真を見返すたびに、「もしまた子猫を保護したら、今度は我が家に迎え入れようかな」などと家族で話したりしてます。
【⇓我が家の愛犬を譲渡してもらった保護施設『保護犬カフェ』について詳しく紹介しています⇓】

まとめ:野良猫の命を優先して行動しよう
- 動物病院へ連れて行ってノミ・ダニの駆除や検査をしよう
- 先住犬・猫に感染しないように隔離しよう
- 健康体だったら野良猫かどうか確認しよう
- はじめのうちはご飯も手伝ってあげよう
- お風呂は基本的に入れなくて大丈夫
- 子猫の場合はトイレの補助が必要
- 早めに譲渡先を見つけてあげよう
子猫の場合いろいろと補助が必要だったり、近所に聞き込みに行ったり、対応することが多いので、正直大変だったこともありました。
畳や壁紙はボロボロになるし、抜け毛は多いし、色んなところに爪は落ちてるし、ツンデレだし…
でも、そんなことがあっても、それ以上にたくさんの癒しを貰いました。
- スリスリ近寄ってくる
- ゴロゴロと喉を鳴らしてくる
- 前脚でフミフミしてくる
- 先住犬とじゃれ合う
- みんなで昼寝をする
- 2匹で毛づくろいし合う
このような姿はとても可愛くて、騒がしかったけど幸せな時間でした。
わからないことがあったら獣医さんに相談することが一番です。
子猫を保護してくる人は結構いるようで、子猫の症状をみて的確なアドバイスがもらえます。
健康診断や治療で費用がかかることもありますが、しっかりケアしてあげることで子猫はスクスク育っていきます。
ここで紹介したポイントに注意して、命を最優先にして子猫の成長を見守ってあげましょう。