犬の膝の皿が脱臼してしまうケガを『パテラ(膝蓋骨脱臼)』というのですが、室内で飼育することが多い小型犬に発症例が多いのが特徴です。
- 急にびっこを引いて歩く
- ソファから飛び降りた時にキャンッ!と鳴く
といった症状が見られたらパテラ(膝蓋骨脱臼)の可能性が高いです。
実際に我が家の愛犬もパテラ(膝蓋骨脱臼)のグレード2と診断されていますが、様々な対策をして現在はパテラの症状が出なくなりました。
初めてパテラの症状が出た時は焦りました。
そこで本記事では、
- 愛犬がパテラって診断されたんだけどこれ以上悪化させない方法ってあるのかな?
- 小型犬はパテラになりやすいって聞いたんだけど予防する方法ってあるのかな?
- パテラに効果のある食べ物ってあるのかな?
と考えている飼い主さんへ向けて、我が家の経験を元に飼い主ができる犬のパテラを予防する方法を紹介します。
犬の『パテラ(膝蓋骨脱臼)』について
まずはパテラのことを少し紹介します。
「知ってるよ!」という飼い主さんは、この章は飛ばしてください。
パテラ(膝蓋骨脱臼)とは
膝蓋骨(しつがいこつ)は〝膝のお皿〟のことをいいますが、この骨は本来『滑車溝(かっしゃこう)』と呼ばれる溝にハマっています。
この溝にハマっている膝のお皿が正常な位置から外れてしまう病気のことを〝パテラ〟といいます。
骨・靭帯・筋肉の形成に異常が生じて発症する先天的なものと、交通事故や高い場所から落ちた時に脱臼する後天的なものがあるようです。
わたしがパテラになったのは1歳になる前だったよ。
先生の診断によると「先天的に持っていたのかも?」ということでした。
ぼくは症状は出た時はないけど、健康診断でパテラってわかったよ。
痛みが無く、パテラに気付かない場合も少なくないそうです。
パテラ(膝蓋骨脱臼)の症状
以下のような症状がみられるとパテラの可能性が高いです。
パテラにはグレード1~4まであり、グレード3・4になってくると歩行に異常がみられるようになってきます。
治療方法は、保存療法か外科手術が必要になってくるようです。
我が家の愛犬の場合、家の中でボール遊びをしていたら急に「キャンッ!」と鳴いて足を引きずっていたので、すぐに動物病院で診てもらいました。
手術も検討しましたが、症状が頻繁に出るわけではなかったので経過を観察することにしました。
結果的に5年以上も症状が出ていないので、手術をしないでよかったと思っています。
『グレード2』だって診断されたよ。痛いっていうかビックリしたんだよね。
グレード2から手術をする子もいるって話してたね。
犬の『パテラ(膝蓋骨脱臼)』を予防する方法
犬のパテラを予防する方法は以下の通りです。
フロアマットを敷く
これは室内で犬と生活している家庭では、ほとんど行っている対策ではないでしょうか?
フローリングはツルツルと滑るので、パテラの症状を悪化させてしまう可能性が高いです。
家の中でよく遊んだり走ったりする場合は、カーペットやフロアマットを敷いて犬が滑らないようにするのが効果的です。
犬が行動する範囲だけでもいいので、犬が踏ん張れるように滑らない環境を整えてあげましょう。
家の中でもボール遊びするから滑らない環境は必須!
家の中でも走るしね!
できれば犬を迎え入れる前にやっておきたいですね。
スロープを設置する
愛犬がソファや椅子などの高い場所にジャンプしてしまう・高い場所からジャンプして降りてしまう場合は、スロープや階段を設置してあげましょう。
高い場所への上り下りは、ひざの負担になるのはもちろんのこと、骨折などケガをする原因にもなります。
高い場所に昇らせないようにトレーニングできれば一番ですが、そうでない場合はスロープを設置したり家の中の段差を少なくするような工夫をしてあげたいですね。
ソファに上らないようにしたかったけど、トレーニングが上手くできませんでした…
ソファってフカフカで気持ちいいいじゃん!?
ぼくはちゃんと階段から登ってるからいいでしょ?
体重管理を徹底する
- 太りすぎ…ひざ関節への負担が大きくなる
- 痩せすぎ…ひざ関節をサポートする筋力が足りない
というように、太っていても痩せていてもパテラを発症させてしまうことがあるため、適正な体重をキープできるように体重管理には気を付けなければなりません。
肥満傾向にある犬の場合はダイエットドッグフードなどに切り替えたり、反対に痩せすぎの場合は栄養価の高いドッグフードに切り替えたりすることで解決できます。
わたしは避妊手術をして太ってからパテラになっちゃたんだ…
パテラは先天的なものだったけど、太ってから発症したって診断されたよね。
ぺこだけ体重管理用のフードなのはパテラが原因だったのか…
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関節に効果のある食べ物を与える
ひざ関節をサポートする成分が入っている
を摂取することでパテラの予防になります。
例えば以下のような商品です。
パテラに効果がある食べ物 | 商品名 |
---|---|
おやつ | 『馬肉五膳』 |
ドッグフード | 『カナガンドッグフード』 |
サプリメント | 『毎日散歩』 |
人間と同じように、犬も
がひざ関節に良い成分になります。
グルコサミンやコンドロイチンが含まれているフードを与えたり、良質な筋肉をつくる動物性タンパク質が豊富に含まれているおやつなどを与えて、ひざ関節をサポートしてあげましょう。
我が家では、グルコサミンとコンドロイチンが配合されていてタンパク質量が多い『馬肉五膳』というおやつやダイエットフードを毎日与えています。
美味しいし関節をサポートしてくれるサイコーなおやつだよ♪
これを食べてからパテラが出なくなったと言ってもいいくらいだよね♪
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適度な運動で筋力をつける
ひざに負担をかけたくないからといって、全く運動させないのは良くありません。
大きな負担をかけない程度に運動を行い、ひざまわりをサポートできるように筋肉を付けてあげることも大切になってきます。
反対に、過度にひざに負荷をかけることもよくないので、高い場所から飛び降りたり激しい回転運動を行うことは控えましょう。
砂浜を散歩すると筋力アップに繋がるみたい!
ライフジャケットを着てお風呂で遊ぶのも効果があるみたいだよ!
やわらかい芝生も筋力トレーニングになるので芝生のドッグランに連れて行くのもいいですね。
\筋力を維持しながらダイエットしましょう/
https://wankomi.com/dogdiet-exercise/定期的に足裏のケアをする
足裏の毛が伸びていたり爪が伸びていると、いくらフロアマットを敷いていると言っても滑りやすくなってしまいます。
本来であれば肉球が滑り止めの役割を果たしますが、足裏の毛が伸びていると肉球が隠れてしまって滑り止めの効果を発揮できません。
爪切りと一緒に足裏の毛もカットするなど、定期的にお手入れをしてあげて下さい。
2週間に1回くらいのペースでカットしてるよ!
伸びるペースはワンちゃんによって違うから定期的に確認してね!
バリカンや爪切りがあれば素人でも自宅でカットできます!
犬の『パテラ(膝蓋骨脱臼)』を予防する方法|まとめ
パテラは1度発症してしまうと治療をしても完全に治るわけではありませんし、手術をしても再度発症してしまうこともあります。
それでも、飼い主のサポートによってパテラの進行を遅らせることはできるのです。
我が家の愛犬は約1歳の頃にパテラを発症しました。それから本記事の対処方法を実践し、現在6歳を超えましたがパテラを発症していません。
愛犬のパテラに悩んでいる飼い主さん、ここで紹介した予防策を是非試してみてはいかがでしょうか?